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宝塚歌劇団

宝塚飛び降りは2人目の真相「”ドーナツ”はパワハラの暗号」文春砲

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宙組の現役タカラジェンヌ有愛きいさんの死去から約半月、宝塚歌劇団の裏側が見えてきています。18日の週刊文春電子版では新たに、宝塚での飛び降り事件は5年前にもあり、完全に隠蔽されていたということが分かりました。

幸いにも1人目の女性は一命をとりとめ、現在は一般人として生活されていますが、この時も原因は同じ、宝塚歌劇団内の行き過ぎた指導、パワハラで心が壊れてしまったことでした。

「イジメられた予科生が1年後に本科生になれば、今度は予科生をイジメる側になる。タカラジェンヌは全員が被害者であり、同時に加害者なのです」という元劇団スタッフの言葉が印象的です。

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宝塚自殺は2人目「パワハラ・いじめの連鎖」

実は5年前にも、宝塚音楽学校で飛び降り自殺を計った生徒がいたという衝撃的な事実。入学して3ヶ月も満たない15歳の女の子の心が壊れてしまいました。

2018年に宝塚音楽学校に入学したAさんは、スクールの先生か「1発で合格する」と確信していたほど容姿端麗で賢く、キラキラした子だったといいます。そんな彼女は入学から約1ヶ月後の初お披露目の場「すみれ募金」では顔色が悪く、キラキラした雰囲気は消えていた。

その原因は指導担当の先輩からの厳しすぎる指導・理不尽な不文律=パワハラでした。

・上級生と向き合う際は「予科顔」という表情を作る
(眉間に皺を寄せて口角を下げる)
・遠方の上級生に大声で挨拶をする
・ルール違反をした予科生が本科生に謝る際、他の予科生も違反を自己申告して一緒に謝る「連続謝り」  等
※予科生:後輩 本科生:先輩

宝塚OGの方が笑い話にしてテレビで話しているのを聞いたこともありますが、本当に理不尽というか、なんの意味もない行為。歴代続いてきたこととは言え、本科生からのパワハラ以外のなにものでもありません。

宝塚音楽学校の閉鎖的な空間では、「フェルマータ」や「ドーナツ」という言葉がパワハラ・いじめの暗号になっていたそうです。こんな暗号が通用してしまうほど、本科生からの詰め寄りが日常化していたということでしょう。まるで漫画の世界だと思ってしまいます。

フェルマータ:本科生が壁を背にした予科生を取り囲み罵倒する
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ドーナツ:本科生が予科生を取り囲んで罵倒する
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寮で行われるミーティングでは、本科生が予科生を叱りつけるのが通常。時には8時間に及ぶこともあったそう。そんな長時間追い詰められればメンタルがやられるのも仕方ありません。その上指導担当の先輩は、ノートに毎日謝罪文を書かせることをAさんに強要していました。

「例えば『教室の電気を切る順番を間違えてしまいました』という文句を1ページ30行、同じことを書かされ続けるのです。睡眠時間を削って書き続け、翌朝B子さんに提出。ところが、彼女は人一倍賢い子だったので“すみれ色”に染まらず『この世界はおかしい』と思い詰めてしまったのです」
※文春電子版より
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すみれ寮 文春電子版より

Aさんは学校職員に心身の不調を訴えるものの、職員は何もアクションを起こしてくれなかったそうです。そして入学から3ヶ月にも満たないある日、Aさんは寮のバルコニーから約8m下に飛び降りました。全身打撲、集中治療室に搬送されましたが、幸いにも一命をとりとめました。

ここで驚くのは、この件は学校内で完全隠ぺいされ、すぐに通常のレッスンが行われたこと。そして翌日には、伊木常雄校長代行が寮生に対して口外しないよう指示したといいます。

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宝塚歌劇団の隠ぺい工作「Aさん家族を言いくるめる」

Aさんの両親はもちろん学校側に話し合いの場を求めましたが、結局それが叶ったのは1ヶ月も後。しかもAさん家族が求める①第三者委員会による原因解明②保護者会での事実公表に対しては、なかなか首を縦に振りませんでした。伊木校長代行は隠ぺいするためにもっともらしい言い方をしています。

「白鳥が美しい姿を保つために水面下でやっているバタバタを、あえて見せるべきではない。今の段階でマスコミに知られるというのは、どう考えてもいい結果を生まないと思います」

その後当時阪急鉄道の幹部だった木場現理事長が加わり、公表を完全拒否。「出来る事はやっている。抜本的に見直す」としてAさん家族を言いくるめ、隠ぺいを畳みかけました。

謝罪ノートの廃止はしたものの、指導担当の先輩の言動は「行き過ぎた指導」でありパワハラと認めず。弁護士を介した交渉は結局途中で止まってしまったようです。隠ぺい大成功という訳です。

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宝塚歌劇団の対応が酷い「辛い人は自分でクリニックに行け」

宝塚歌劇団は有愛きいさんの死を受け、宙組の公演を中止しタカラジェンヌへのメンタルケアや聞き取り調査を行うとしていました。会見では外部弁護士にも依頼すると言っていました。→宝塚歌劇団会見全文「加害者・被害者はいない、イジメは無かった」

しかし文春にリークした現役の宙組関係者によると、その外部弁護士な名前を名乗ることもなく名刺も渡さない。生徒が名刺を要求すると「劇団の窓口に連絡して」と拒否される。こんな不誠実な弁護士に話して、本当に解決につながるのだろうかと、生徒たちは不信感を抱いているようです。

また、他の組での約80人に対するヒアリングも1日で終わるほどテキトーなものだったとか。仲間が1人亡くなっているこの状況で、弁護士に対してこのように指示する劇団。とりあえずカタチだけ整えて、ほとぼりが冷めるのをじっと待とうとしているのが丸見え。

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さらには「劇団員全体へのケア」として宝塚歌劇団がおこなったのは「いのちの電話」の番号を通知するだけ。カウンセラーも増員すると言っていたはずなのに、カウンセラーの常駐はないそうです。そして「精神的にしんどい生徒は自分で電話してメンタルクリニックを受診するように」と言われているんだとか。

そんなテキトーなことありますか?本当に自分たちの問題だと思っているのでしょうか?この杜撰で他人事な対応に恐ろしささえ感じます。生徒たちが不信感を抱くのも当たり前、お稽古する気持ちなれなくて当然です。

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宝塚歌劇団隠ぺいに必死「タカラジェンヌへの説明より週刊誌対策が大事」

10月7日の記者会見前に、木場健之歌劇団理事長が月組の稽古場で説明をしたそうです。詳細はもちろん語ることなく「週刊誌対策として専門のコンサル会社と連携した」と話したんだとか。

生徒のメンタルケアに時間をかけると言っておきながら何もしないうえ、宝塚歌劇団体裁を守るため週刊誌対策に力を入れる。言っていることとやっていることが違い過ぎるし、まだ隠ぺいを続ける気なのかと。本当に気持ち悪く、恐ろしささえ感じます。

なお、有愛きいさんの死を受けて公演を中止している宙組ですが、トップスターでPAGADの主演、有愛さんいじめの主犯メンバーの1人でもある芹香斗亜さんは、下級生に片っ端から電話をかけていたそうです。そして不安定な下級生に向かって「さぁ、頑張ろう」と檄を飛ばしていた・・・。後輩が1人亡くなり、しかも自分のせいでもあるというのにこの行動。恐怖さえ感じます。

華やかな舞台に憧れ、努力して掴んだ夢。そんな少女たちを黒く染め、馬車馬のように働かせ、悪いことは全て隠す。こんな環境なら無くしてしまった方がいいのではないでしょうか。

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