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宝塚歌劇団

宝塚いじめ自殺まとめ「あまりにも残酷な閉鎖的女の城」文春

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宝塚歌劇団
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9月30日、宝塚大劇場が見えるマンションの18階から1人の女性が飛び降り、命を絶ちました。有愛きいさん(25)、現役の宙組タカラジェンヌです。

今年1〜2月、週刊文春では宝塚歌劇団内でのいじめについて報じています。そのいじめの被害者だとされていたのが有愛きいさんでした。

宝塚歌劇団の残酷ないじめ・パワハラの実情と劇団の隠ぺい体質について、一連の文春の報道内容をまとめます。

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宝塚いじめ自殺まとめ「劇団は舞台を強行突破」

・有愛きい(ありあ きい) 享年25歳
・宝塚歌劇団宙組娘役
・京都府京都市出身
・双子の妹は雪組所属の男役一禾(いちか)あお
有愛きいさんが飛び降りたのは、宝塚大劇場での宙組公演「PAGAD」の2日目の早朝でした。初日公演にである29日には出演していたものの、30日は姿を現すことはなかった。大劇場では「休演者」として扱われ、舞台は予定通り幕を上げました。
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公演前、既に劇団側は有愛さんの死を警察から聞いていたと見られています。しかしこの日は「阪急交通社」の貸切公演であること、元トップスターが東京から司会で来る予定だったことなどの要因もあってか、俳優陣には全て隠して公演を強行突破。宙組の仲間たちは、公演終了後にその事実を知らされることとなりました。
仲間の自死知り精神的に崩れるジェンヌが続出。メンタルケアや調整を理由に、宝塚大劇場での公演が数日間中止となりました。しかしその後も調整の目途が立たなかったのか、再開予定日はどんどん繰り下げられていき結局11月5日の最終公演までの中止が発表されました。(11月25日からは東京公演が予定されていますが、催行されるかどうかは未定)
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有愛きいいじめが原因?「行き過ぎた指導は虐待」

今年2月、宝塚歌劇団内のいじめに関する内容が週刊文春にて報じられていました。
とある先輩俳優Mが後輩俳優Aに前髪の作り方を教えてあげると、声をかけた、Aは自分で出来るから大丈夫と言うも、Mはヘアアイロン取り額に押し当てた。熱々のヘアアイロンが数秒間当てられ、Aのおでこはジュクジュクになるほどの火傷になった。
このいじめの被害者Aが有愛きいさん、加害者Mは同じ宙組の先輩俳優天彩峰里(あまいろ みねり)さんだとされています。アイロン事件以外にも、天彩峰里さんによる日常的な「虐待」ともとれる行為は続いていました。怒鳴り散らすだけでなく、舞台の小道具にケチをつけ何度も作り直させる。寝る間もなく作業した有愛きいさんは寝不足で声が出なくなってしまい、それをまた叱責。
このいじめがまだ続いており、有愛きいさんが精神的に病んでしまっていた、自殺の原因になっていたのではないかと推測されていました。しかし文春に寄せられた内部情報では、有愛きいさんのいじめ問題はもっと深刻でした。
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記事が出てから、当時の宙組組長の寿つかさ、宙組トップ俳優真風涼帆と、松風輝、芹香斗亜の4人は「イジメじゃないよね?」と下級生の前で有愛さんに圧力をかけて問いただしていたのだとか。それだけでなく、宙組全員を集めて「弁明会」を開いていたそう。しかしその実態こそまさにパワハラ。名前を呼ばれた生徒(下級生)が「そのようなパワハラは無かった」と1人1人証言していくだけ。下級生はもちろん発言の機会さえ与えられず、指示通り「言わされる」だけの状態です。

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元宙組組長 寿つかさ / 元トップスター 真風涼帆

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松風輝 / 芹香斗亜

それだけでなく、有愛きいさんは4人の上級生から集団リンチのような仕打ちを受けていたのだそう。厳しい叱責を受け、泣きながら謝る毎日だったのだとか。その加害者4人は、現在の宙組組長の松風輝、男約トップで宙組公演PAGAD主演の芹香斗亜、娘役花菱りず、男役優希しおん。

「稽古中、有愛さんは4人の上級生から『下級生の不手際は、すべてお前の責任だ』と集団リンチのような目にあっていました。ある上級生から『マインドが足りない。マインドがないのか!』と罵声を浴びせられると、今度は別の上級生から『この嘘つきが!』『嘘つき野郎』と面罵されていました……」(劇団関係者)

引用元:文春オンライン

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花菱りず / 優希しおん

有愛きいさんは亡くなる前日までこのような状況だったそうです。いつも明るく優しい彼女ですが、亡くなる前日にはいつもと明らかに違う様子だったとか。

さらに宙組にはグループLINEが存在しており、そこでも集団リンチのようないじめのメッセージが常習的に飛び交っていたのだそう。ミスをした下級生に対する「まじでいい加減にしろ」「ぶっ飛ばすぞ」などのLINEは深夜も鳴りやまず、下級生が謝罪しても「許さねぇから」と言われるのだとか。そして次の標的に・・・

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有愛きいパワハラに潰される「過重労働も芸の肥やし」

新人公演でのリーダーを任された有愛さん。通常では7~8人の同期で協力して作り上げていくものですが、宙組は退団したり休団したりで同期が減り、2人でギリギリの状態でやっていたそう。しかも宙組は自由闊達な下級生が多く、上級生や裏方との板挟みの状態で精神的に削れていったといいます。

新人公演:本公演で先輩達が演じた舞台を新人だけで演じる公演。新人タカラジェンヌ達にとっては、演出家やファンに見出してもらえる、今後の俳優人生に関わる大事な舞台。

上級生からのパワハラ的指導は深夜まで及び、亡くなる前日(初日公演終了後)も深夜12時過ぎまで罵声を浴びせられていたのだそう。

苦しんでいた有愛きいさんは亡くなる前日、お母さんにメッセージを送っていました。
28日夜にはマンションから飛び降りることを決めていた。精神的に崩壊している…
亡くなった当日は、ちょうどご両親がPAGADを観劇に来る予定だったそうです。
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宝塚歌劇団激務とパワハラ「悪しき伝統が連鎖して」

いじめの元凶は、宝塚歌劇団に昔から蔓延る「行き過ぎた指導」。今の時代であればパワハラと言っても良いのではないでしょうか。伝統のように受け継がれ、さらにアップデートされている上級生からのパワハラも明るみに出ることとなりました。

例えば”お叱り”と称して下級生を呼び出し、深夜から朝6時まで拘束。一睡もさせて貰えないどころか、衣装を破かれたり小道具を隠されたり。メイク指導と称して目の中に白粉をねじ込まれた生徒までも…。適応障害等、体調を崩し通院している生徒も少なくないようです。

OGたち(天海祐希さんや真矢みきさんレベルでも)このような理不尽なパワハラ被害にあっていたそうです。秀でる才能と技術をお持ちだからこそ、上級生に妬まれひがまれ、被害は多かったとも。

このようなパワハラ行為は宝塚音楽学校に入ったそのときから始まります。

・上級生と向き合う際は「予科顔」という表情を作る
(眉間に皺を寄せて口角を下げる)
・遠方の上級生に大声で挨拶をする
・ルール違反をした予科生が本科生に謝る際、他の予科生も違反を自己申告して一緒に謝る「連続謝り」  等
※予科生:後輩 本科生:先輩

音楽学校では、いじめをする際の行動案内を暗号化していました。音楽記号のフェルマータは、本科生(先輩)が壁を背にした予科生(後輩)を取り囲み罵倒すること。

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フェルマータ

寮で行われるミーティングでは、本科生が予科生をりつけるのが通常だそう。8時間に及ぶ説教があったことには驚きを隠せません。演技や歌の成長になんの関連も無い、理不尽な不文律です。
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完全隠ぺいされていた過去の自殺未遂者「潰された未来のスター」

文春の報道では、5年前にも宝塚音楽学校で飛び降り事件があったことが明らかに。その方は一命をとりとめたため未遂となりましたが、その後すぐに退団しています。

その学生は容姿端麗で賢く、将来は男役のトップスターになるだろうと見られていた逸材。前述のような理不尽な行き過ぎた指導により心を病んでしまいました。指導担当の本科生(先輩)は毎日のようにりつけ、ノートに謝罪文を書かせることを強要していたといいます。

「例えば『教室の電気を切る順番を間違えてしまいました』という文句を1ページ30行、同じことを書かされ続けるのです。睡眠時間を削って書き続け、翌朝先輩に提出。ところが、彼女は人一倍賢い子だったので“すみれ色”に染まらず『この世界はおかしい』と思い詰めてしまったのです」
※文春電子版より

その結果、彼女は入学から3ヶ月にも満たないある日に寮のバルコニーから身を投じました。しかし驚くことに、この件は学校内で完全隠ぺいされ、すぐに通常のレッスンが行われていました。そして翌日には、伊木常雄校長代行から寮生に対し口外禁止の指令が。

彼女の意識が回復し、ご両親はもちろん学校側に説明の場を要求しました。しかしそれが叶ったのは事件から1ヶ月も後。それも第三者委員会による原因解明や保護者会での公表をするよう求めたものの、なかなか受け入れてくれない。なんとか隠ぺいをするために、保護者を丸め込もうとします。

「白鳥が美しい姿を保つために水面下でやっているバタバタを、あえて見せるべきではない。今の段階でマスコミに知られるというのは、どう考えてもいい結果を生まないと思います」
結局、指導担当の本科生が強要していた「謝罪ノート」は廃止したものの、激しい言動は「行き過ぎた指導」でありパワハラとは認めなかった劇団。その後交渉は中断となり、隠ぺいは大成功したという訳です。
有愛きいさんの悲しい事件が無ければ明らかにならなかった5年前の事件。劇団の隠ぺい体質に恐怖さえ覚えます。
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宝塚音楽学校 すみれ寮

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そして今回、有愛きいさんが亡くなった当日、劇団は明らかに情報は得ているはずなのに宙組の俳優陣には隠し、公演を強行突破しました。それだけでなく、木場理事長は有愛きいさんの自殺をも隠ぺいしようと画策していたといいます。

「有愛きいさんを最後まで休演者として発表しておき、千秋楽で退団させる」

しかし先に報道が出てしまったため隠ぺい失敗。前回の隠ぺい大成功でまたイケると思ったのでしょうか、このシナリオには不信感を超えて恐怖感さえ抱きます。

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宝塚歌劇団の対応がヒドイ

前述の隠ぺい事件の対応はもちろんのこと、今までのトラブルに対する対応に不信感を抱くファンは多いようです。
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劇団、、本当にしっかりして
タカラジェンヌとして生きることに人生の一部を使うと決めた人たちを責任持って守って…
人生を預かっているという自覚をちゃんと持って欲しい。特に普通の企業よりも若いうちから、その狭い世界にいれるんだから。
文春が報じるいじめの内容については賛否両論別れますが、どのファンも口をそろえて言うのは「宝塚歌劇団の杜撰な対応と隠ぺい体質への怒り」。
今回は劇団も重い腰を上げて会見を開き、休演やタカラジェンヌ達のメンタルケアについて説明をしました。外部の弁護士チームによるヒアリング、カウンセラーを増員したメンタルケア、24時間体制の相談窓口等、対応策をズラリ。しかし蓋を開けてみると「とりあえず体裁を整えただけ」の杜撰なものだったことが明らかになります。
現役宙組関係者のリークによると、ヒアリングする弁護士は名刺を出さないどころか名前も名乗らない。そんな状況では誰が何を話したか、劇団に筒抜けになることを恐れて正直に話すことが出来ません。しかも80名近くに対するヒアリングをたった1日で終わらせるほどのテキトー加減。それを指示したのも劇団でしょう。
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また「劇団員全体へのケア」として劇団がおこなったのは「いのちの電話」の番号を案内するのみ。会見時に説明していたカウンセラーの増員は無く「精神的にしんどう生徒は自分で電話してメンタルクリニックを受診するように」との通達があったそうです。
<追記>
11月に入り、ようやく新たなカウンセリング体制が実施されることとなりました。しかしカウンセリング時間は週3日、合計7時間のみ。数百人が在籍する劇団なのにたったそれだけの時間。おかしすぎると思います。
とにかく杜撰な対応には、現役タカラジェンヌ達も保護者もファンも、呆れかえり怒りをどこに向ければ良いかわからないような状況です。来年110周年を迎える宝塚歌劇団の歴史を途絶えさせないためにも、劇団には心を入れ替えて誠実な対応をしていただきたいというのが多くの人の想いでしょう。
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