宝塚歌劇団

宝塚記者会見でも嘘と隠ぺい「責任逃れの知らんぷり」文春

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宝塚歌劇団宙組有愛きいさんのご遺族が弁護士を通して劇団に抗議してから5日後、劇団が調査報告を発表し、改めて「いじめは確認できなかった」と主張しました。この不誠実な会見には非難殺到、「宝塚の終わりの始まり」とも言われています。

文春の宝塚記事第7弾では、新たな加害者も明らかに。

宝塚いじめ自殺まとめ「あまりにも残酷な閉鎖的女の城」文春

宝塚文春第6弾がサイコパス「隠ぺいのためならすぐお金払います」

宝塚宙組いじめが生き地獄「隠ぺい劇団は主犯のミカタ」文春砲

宝塚記者会見でも嘘と隠ぺい「公演減らしは既決事案だった」

15日に行われた調査報告の要点をまとめると以下の通り。

・いじめやパワハラは確認できなかった(無かった)
・死因は故人の精神疾患
・ヘアアイロンでの火傷は日常茶飯事
・長時間労働は認める
・理事長は12月1日をもって辞任、幹部は減給
・年間公演数と1日公演数を減らす
・宙組東京公演は実施予定
・遺族の訴えは前面否定
・宙組のヒアリングで拒否をした者が4名。理由はご容赦ください
・宙組に問題があったとは考えていない
あまりにも自分達に有利な解釈をし反省の色が見えない内容でした。日本中が注目していた会見だけに、この有様には多くの人が怒りと呆れを覚えたことでしょう。
上記内容の中で、長時間労働の対応策として発表された「年間公演を9公演から8公演に減らす」という事項。この変更は実は事件の前から決まっていたことだそう。つまり有愛きいさんの死を受けて講じた長時間労働対策は無かったのです。
公演間のインターバルを増やし一定の休日を確保するため、などともっともらしい言い方をして策を講じたように説明していましたが、今回の件は影響していなかった。その事実を知ってガッカリでした。
なお、前回の会見でも「いじめはない。被害者も加害者もない」と話している点も、あまりにも嘘で不誠実でした。→宝塚歌劇団会見全文「加害者・被害者はいない、イジメは無かった」

有愛きい同期が語る「音楽学校入学と同時にパワハラが始まる」

劇団の会見の翌日、有愛きいさんの同期の1人が文春の取材に応じました。「きいちゃんの死を無駄にしてほしくない」と、外部漏らしも恐れず話しています。
「劇団はまったく意味のないシゴキを美談にしている異常な世界。劇団に入るとみんな洗脳されていく」という発言からは、憧れていた宝塚の世界に落胆し嫌いになっていく悲しみのようなものを感じます。
激しい受験戦争に勝ち抜き、憧れの宝塚音楽学校に入学した有愛きいさんたち40名の103期。例外なく「予科事」に苦しめられます。
宝塚飛び降りは2人目だった「”ドーナツ”はパワハラの暗号」文春砲
「みんな1列になり、まるでラインダンスのように腰を折って『すみませんでした! すみませんでした!』と謝り続ける毎日。もっと早く、もっと早くと……。何も悪いことしてないのに、だんだんと悪いことをしたと思えてきて、不思議と涙が出てきます。入学までのガイダンス後、すぐに洗脳され、上級生が『カラスは白い』と言えば、それに倣って『カラスは白い』と言ってしまう人格が完成するのです」
※文春電子版より
上級生と向き合う時は眉間に皺を寄せて口角を下げる「予科顔」で、遠くにいる上級生に大声で挨拶。入学してすぐパワハラは始まっていました。上記の「連続謝り」では過呼吸になることも珍しくないそうです。
また音楽学校は掃除が全てで、掃除する場所によって1~40までの番号を付けられるのだそう。その順番は1番:高卒男役、2番:高卒娘役といった感じで伝統的に決められていく。入学時の年齢や役によって順列がつけられており、どうあがいても変えられない番号のようです。
その番号が小さいほど寝る間もないくらい大変になり、自由に喋ることもできないのだとか。物を置く場所はもちろん、角度まで細かく決まっており、上級生に見られながら掃除をするのだそう。失敗したら延々とノートに反省文を書かされ、連日の徹夜で意識朦朧状態。代々伝わる伝統とはいえ恐ろしいパワハラです。
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音楽学校卒業後、103期生は2017年に宝塚歌劇団に入団しました。初舞台を演じてしばらくすると、5つの組の配属が決まります。5つの組はそれぞれカラーが異なり、宙組は「陰湿」なんだとか。それは「宙組だけは行きたくない」という子もいるほどに。
そんな宙組に配属された有愛きいさん。将来を嘱望されていた、真面目で責任感ある彼女は3年先輩の天彩峰里に狙われ、理不尽ないじめに遭います。問題の争点にもなっている「ヘアアイロン」事件だけではなく、出番直前まで怒鳴り散らしたり、舞台小道具を何度も作り直させて寝かせないなど。
取材に応じた同期生によると、宝塚では公演が近くなってくると風邪に罹ることも許されないのだとか。1人休演者が出ると、フォーメーションが変わってしまうため、たとえインフルでも怪我でも休ませてはもらえないのだそう。仮に休演したとすると、下級生は連帯責任で「すみませんでした!」と繰り返し叫ばされる。休んだ生徒の同期で1番成績の良い子が最後に幹部部屋に謝罪まで行くという恐ろしい状況なのだそうです。
なお劇団幹部は「すみませんでした!」の叫び現場に居合わせることもありながら、この異様な光景に口出すことなく見過ごしているのだそう。こんなんだから劇団内のことも把握できない、誠意ある対応もできない。腐った幹部です。

ヘアアイロン事件のお話会「3回もの訴えをスルーし続けた劇団」

ヘアアイロン事件の後、有愛きいさんはプロデューサーに対して3回も報告、さらには有愛きいさんの母親も劇団に直談判をしているのだそう。それでも隠ぺいし続け、何事も無かったかのように振舞る劇団。
2月に文春で報じられた2日後、上級生4人に激しい罵詈雑言を浴びせられる事態となりました。事件からは1年半も経った頃です。→宝塚宙組いじめが生き地獄「隠ぺい劇団は主犯のミカタ」文春砲
事前に相談を受けていたプロデューサーはその件を放置、トラブルから目を背けていたといいます。それどころか加害者の1人でもある松風輝さんに相談を持ち掛け、当事者同士で解決するよう生徒任せの対応をとっていたのです。
松風輝さんはプロデューサーからの相談に対し「お話会を開いて話を聞く」とし、場を設けました。会の中心は当時の組長である寿つかささんと当時トップスターの真風涼帆さん、松風輝さんに加え、天彩峰里さん、当時トップ娘役の潤花さんだったといいます。
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当時トップ娘役 潤花(じゅんはな)

「お話会」と言っても、天彩峰里さんによるイジメがあったか?という質問に対して上級生が「なかったです」と答える。天彩峰里さんは「やっていません」と号泣すると、上級生が慰めると言う茶番。本当に宝塚歌劇団か?と言いたくなるような茶番です。

「では、イジメはなかったということで終わります」「全て忘れて、切り替えて頑張ろう」そう言って一方的なパワハラ会議は終了しました。

こんな結果になったのも、相談を受けたプロデューサーが劇団の問題として真摯に向き合わなかったことが大きな原因のひとつであることは間違いありません。この劇団の隠ぺい体質に絶望感を抱いた有愛きいさんは、この頃から「死にたい」と口にするようになったといいます。

宝塚過重労働は劇団把握済み「改善の努力要請なし」

劇団は長時間労働については認めています。有愛きいさんの1日を表すとこのような状況。心だけでなく、体も悲鳴をあげていたことでしょう。

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稽古だけでなく帰ってから書類作成や小道具作り。現役宙組生はこの「小道具作り」について悲痛な声をあげています。

「本公演の場合、芝居、ショー合わせて6個以上のカツラが必要なのですが、2個までしか劇団から支給されません。それ以外は頭飾り、アクセサリーを含めて全て自腹。しかも、自分でアレンジしたカツラやアクセサリーに対して上級生から理不尽なやり直しの指示が毎度出る。そのたびに買い直し、作り直さなくてはなりません」
※文春オンラインより

また夜遅くまで続けられる稽古について新証言。稽古場は5・6階にありますが、生徒は理事長室や総務部が入り7階にエレベーターで上がり、フロア中央の階段を下りて稽古場に入るのだそう。その際、大きな声で挨拶をして顔を見せて行かなければならないというルールがあるということです。つまり劇団側は深夜まで続く自主稽古を確実に把握していながら、注意もせず続けさせていたということ。毎日の出来事ですから、注意したり声を掛けたり、何のアクションも起こしていなのは異常だと感じます。

宝塚宙組加害者はサイコパス「ヘアアイロン持っていこう」

11月25日から東京宝塚劇場で行われる予定の宙組公演「PAGAD」。主演で宙組トップ、加害者の主犯格とも思われる芹香斗亜さんは「東京公演について何も決まってへんし、知らされてへん。やるんやったら全員でミーティングして、心を一つにせんとあかんのに」と言っているのだそうです。

現在自宅待機を命じられている芹香斗亜さん。レッスンにも参加していない状況でありながら、主演公演はまだ諦めずやる気満々のご様子です。相変わらず加害者である自覚が無いのでしょう。

また実行犯である天彩峰里さんは10月19日発売の宝塚機関紙「宝塚GRAPH」11月号でトンデモ発言をしていることが発覚。

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「今日は雨だからカールが取れやすいかも。ヘアアイロンを持っていこうかな」

この雑誌の取材を行ったのは9月11日で、事件の前。しかし校了は事件後の10月2日です。事件に大きく関わっている「ヘアアイロン」をわざわざ取り上げ、明るく話すこのシーンには鳥肌が立ちそうです。サイコパス。。。

有愛きい同期の絆「病院通いで舞台に立つ」

有愛きいさんの同期10人のグループLINE。事件の2日後に現役生徒から「このまま終わらせてしまうのは怖い」というメッセージが送られていたそうです。

同期たちは集まってミーティングを開き、各組の組長やプロデューサーの対応について情報を共有していました。そして自分達のメンタルケアについて話して分かったことは、過酷な毎日を送る中で多くの同期生が人知れず心療内科に通い、それを隠して舞台に立っているということでした。他にも命を終わらせたいと思っている生徒は少なくないのかも知れません。

こんな悲劇が今後二度と起こらないよう、劇団には根本的は改革をおこなう、もしくは解体も視野に入れて動く必要があると思います。会見を見て憤った国民が同じ思いでしょう。

宝塚のドン「事故当日もゴルフ三昧」<追記>

有愛きいさんが亡くなったのが深夜~早朝にこと、朝には阪急HDのトップたちにはその連絡が入っていたそうです。しかし角和夫会長、嶋田泰夫社長、野村欣史専務(コンプライアンス・リスク管理、人権啓発など担当)ほか阪急電鉄役員らが西宮カントリークラブでゴルフをしていたことが文春オンラインの記事で報じられました。しかも今日になるまでまったく明らかにしておらず、隠ぺいし通そうとしたのです。

さらに角会長は事件後の10月8日から1週間近く、ダイキン工業の子会社の創業50周年記念式典に夫婦で出席していたそうです。行先はヨーロッパ。式典での祝辞を依頼されていたとのことですが、半分旅行と言えるようなものでしょう。

事件後1週間ほどの頃で、内部はバタバタしていたに違いありません。それを放置し、歌劇団に丸投げしてヨーロッパ旅行を楽しんでいたとのことです。

角会長は辞任することが決まりました。しかし「逃げている」という印象しかありません。本当に腐った組織です。

 

宝塚いじめ自殺まとめ「あまりにも残酷な閉鎖的女の城」文春

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宝塚宙組いじめが生き地獄「隠ぺい劇団は主犯のミカタ」文春砲

 

 

 

 

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